2015年5月の鑑賞記録1-4

今週のお題「映画の夏」

観たビデオの数:15本
観た鑑賞時間:1940分
 
地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]
監督:フランシス・F・コッポラ
二度目の鑑賞。1度目は記憶が朦朧としたときに見たため気づかなかった冗長さに失礼ながら何度も寝落ちしてしまった。コッポラの作品は長いがその分中身が詰まっていると言う点において、やはりゴッドファーザー2に勝るものはないだろうと思う。しかし、ストーリーや作中の混乱した空気を伝える為に必要な200分だった。やはりThe DoorsのThe Endと作品の持つ空気が見事にシンクロしているところが一番のポイントだ。マリファナLSD、阿片とサイケデリックで東洋趣向の演出が生み出すなんとも言えぬ感覚に直接訴えかけるドラッグ的な要素が好きだ。寝落ちはしてしまうが主人公がカーツの元に赴くシーンは何度でも観たいと思う。そして忘れていけないのは、やはりマーロン・ブランドーの狂気の極悪っぷりだ。
 
こちらも視覚的ドラッグ要素満載の、映像美の素晴らしい作品。物語はとかく映像にひたすらこだわりを感じた。これは麻薬を摂取した主人公が東京を天井から見上げるカットがよく描かれているが、外国人からみた新宿とりわけ歌舞伎町がどのように映るのかということがよく伝わる点が特に面白い。自分にとって日常になってしまっていることも新しい切り口で見ることができるようになるような、どちらかというとサイケデリック体験をしたいというよりは斬新かつ新鮮な気持ちにさせられるといった頭のチューニングを直させてくれるような作品だった。映像の面白さが断トツだったので、同監督の他作品を観てみたい。
 
■グッド・ウィル・ハンティング 
言わずと知れた名作だが観る機会がなく、良いタイミングで観ることができたかな、といったところ。自分にとって、主人公の生き方には非常に共感できる。また、サントの作品は永遠の僕たちしか他に見たことがなかったが独特の撮り方をしている点が印象的であった。サントの多重露光の光の暖かなモアレは映画の雰囲気をより一層血潮の通る人間の純粋な部分を引き出しているように思えた。
 
監督:グラント・ジー
その名の通り、ジョイ・ディヴィジョンのドキュメンタリー。24hour party peopleでも前半に同バンドは取り扱われているが、とくにマッドチェスターのクラブシーンが好きなわけではなくジョイ・ディヴィジョンそのものが好きであればこちらを見た方が面白いと思う。なかなか見つけることのできなかったメディアではあったが偶然DMMのレンタルで簡単に借りることができた。特に、イアン・カーティスにフォーカスが当てられているため、好きであれば一度は観ておくべきと推薦したい一枚だ。なかなかユーモラスかつ衝撃的で、ドキュメンタリー作品に慣れていない人でも楽しめる。前述した24hours〜よりも、ずっとずっとマイナーというか、取り扱いが少なく知名度も低そうなのがとても勿体無いくらい良い作品だ。
余談ではあるが、これを鑑賞したのがイアンの命日の前日であったから翌日のトップスは言わずもがな、でした笑
 
(後日に続く)
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